暗黒童話

暗黒童話

暗黒童話

ホラー系の人って情念派か技巧派に二極化している印象がありますが、乙一氏は後者のイメージがあります。
というか上記の本を読んでなんか煮え切らない状態になっていたのと今平行読書*1しているのがカラマーゾフの兄弟だったので、普通の小説が読めてなんだか安心しました。いや、これが普通の小説っていう感覚がもはや危ないのか。
氏の作品はたかだか四冊くらいしか読んでないので、こうした発言は早計っぽいのですが、ラストだけ他の部分と温度差がある(そして熱い)、ってパターンが多い気がしてきた。

*1:塩味は古典の長編とか読むときは大抵現代小説と平行しながら読むらしい。